fuurow’s blog

散文的自叙伝

自我の崩壊

6.覚醒したもうひとつの意識

「ダメだ」 何かに憑依されたかのように、体も眼も動かさないまま発せられたその声は、相棒が最もリラックスした状態の時だけに使うとても低い小さな声。 これまで相棒と共に歩んできたが、彼の二重人格的意識が問いかけてきたことは今までに一度もない。 「…