fuurow’s blog

散文的自叙伝

解雇

4.再び病みはじめる心

社会復帰とはいえ、腰掛程度のアルバイト。 「家族がいるのだから」と、正社員としての再就職を視野には入れている相棒なのだが… おねぇといっしょに働く楽しい順調な日々が続いてゆく。 やがて、働きだしてから数ヵ月が過ぎた初秋。 おねぇが「そろそろイイ…

2.自宅療養

薬のせいだろうか… 霧がかかったような意識の中を彷徨ような相棒の自宅療養がはじまった。 不眠症で夜眠ることがなかなかできないことから処方された睡眠導入剤。 その薬のおかげで確かに眠れるのだが、強引に眠らされるせいか目覚めがとても不快。 しかし、…

1.発病、そして…解雇

2001年8月 静岡県東部のある地方都市。 小さな建設会社の事務所で、椅子に腰掛けている年配の太った男と、立ったままのメガネをかけた長髪の男が向き合っている。 「君の都合もあるだろうがねぇ~…。会社の都合もあるのだよッ」 ギョロリとした眼球で睨みつ…