fuurow’s blog

散文的自叙伝

2017-01-01から1年間の記事一覧

8.離婚…そして、その産物

妻の勝手極まる行動に動じることなく息子に事実を伝える相棒。 「いいかい、今日から二人きりだが心配要らない。あなたの母がいなくても今まで通り。何も変わらない。でもな…父ちゃんと暮らすも、お母さんと暮らすも、あなたの自由。お母さんと暮らすかい?…

7.出来損ない人間

覚醒したもうひとつの意識「シゲル」のおかげで、かろうじて理性は保たれ最悪の結末を回避できたものの、自分の性格や物事に対する考え方や感じ方、概念や価値観という自分らしさも壊れてしまった相棒。 先ずは「息子を愛する者」としての父親という立場から…

6.覚醒したもうひとつの意識

「ダメだ」 何かに憑依されたかのように、体も眼も動かさないまま発せられたその声は、相棒が最もリラックスした状態の時だけに使うとても低い小さな声。 これまで相棒と共に歩んできたが、彼の二重人格的意識が問いかけてきたことは今までに一度もない。 「…

5.自我の崩壊

そんなある休日。 相棒は朝から何もやる気が起きず全身の脱力感を感じていた。 午後2時過ぎ。 気晴らしに、ふらっと車で出かける。 いつもと変わらぬ運転席から見える景色。 だが、何かが違う感じに思える。 心の底に比重の重たいドロドロとしたモヤモヤが湧…

4.再び病みはじめる心

社会復帰とはいえ、腰掛程度のアルバイト。 「家族がいるのだから」と、正社員としての再就職を視野には入れている相棒なのだが… おねぇといっしょに働く楽しい順調な日々が続いてゆく。 やがて、働きだしてから数ヵ月が過ぎた初秋。 おねぇが「そろそろイイ…

3.社会復帰

翌年の二月。 軽い発作の兆候や、得たいのしれない恐怖感や漠然とした不安感は消えはしないが、社会復帰を意識した相棒はフォークリフトの資格取得を思いつく。 確かに資格は就職に有利。 フォークリフトには以前乗ったことがあり、講習を受けるとすんなり取…

2.自宅療養

薬のせいだろうか… 霧がかかったような意識の中を彷徨ような相棒の自宅療養がはじまった。 不眠症で夜眠ることがなかなかできないことから処方された睡眠導入剤。 その薬のおかげで確かに眠れるのだが、強引に眠らされるせいか目覚めがとても不快。 しかし、…

1.発病、そして…解雇

2001年8月 静岡県東部のある地方都市。 小さな建設会社の事務所で、椅子に腰掛けている年配の太った男と、立ったままのメガネをかけた長髪の男が向き合っている。 「君の都合もあるだろうがねぇ~…。会社の都合もあるのだよッ」 ギョロリとした眼球で睨みつ…

salvation

私は ひとりの人間がこの世に生まれた瞬間から、その人間と一生涯を共にする非力な意識の現象である。 昭和四十年。 この世界の片隅で、私が一生涯を共にすることになった愛すべき相棒となるひとりの男の子が産声をあげた。 相棒は生きているすべての人と同…