fuurow’s blog

散文的自叙伝

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

8.離婚…そして、その産物

妻の勝手極まる行動に動じることなく息子に事実を伝える相棒。 「いいかい、今日から二人きりだが心配要らない。あなたの母がいなくても今まで通り。何も変わらない。でもな…父ちゃんと暮らすも、お母さんと暮らすも、あなたの自由。お母さんと暮らすかい?…

7.出来損ない人間

覚醒したもうひとつの意識「シゲル」のおかげで、かろうじて理性は保たれ最悪の結末を回避できたものの、自分の性格や物事に対する考え方や感じ方、概念や価値観という自分らしさも壊れてしまった相棒。 先ずは「息子を愛する者」としての父親という立場から…

6.覚醒したもうひとつの意識

「ダメだ」 何かに憑依されたかのように、体も眼も動かさないまま発せられたその声は、相棒が最もリラックスした状態の時だけに使うとても低い小さな声。 これまで相棒と共に歩んできたが、彼の二重人格的意識が問いかけてきたことは今までに一度もない。 「…